大切な人に葛の美味しさを・・・・・
葛ができあがるまで
1.葛の根を掘る
寒い時期に山野に分け入り、
葛の根を掘ります。
寒根の担いで山からおろすので
大変重労働な仕事です。
1本に5本の根がひっついているものもあります
2.葛の繊維をつぶす
掘り出した葛の根を、機械で繊維をつぶします。掘り出した葛根は人の背丈程になる物も
あります。
3.葛粉をとり、沈殿させる
一晩おくと、底に泥、真ん中に葛澱粉、
上にアクがでます。冷水を加え、葛澱粉に
含まれた不純物を数回に渡り精製し取り除
いていく。
この手法を「寒晒し」と呼ばれます。
4.不純物を取り除く
3、4の工程を繰り返すことで更に
精製された美しい葛が出来上がります。
5.葛の塊を取り出します
沈殿させて固まってきた葛はまだ水分を含んでおり、手でもすっとちぎることができます。
6.寒風の元、葛を乾燥させます。
手間ひまかけて作られた葛が形になるまで、ざっと2ヶ月の月日がかけられて出来上が
ります。
What's Kudzu 葛について
葛粉は、葛というマメ科の植物から作られます。
掘り出し根の繊維を機械でつぶした後、不純物を取り除くため、水を加えながら精製作業を繰り返し行います。最後は、寒風で乾燥させて完成。
ここまで約2ヶ月という長い時間をかけて作られています。
葛は、血行促進や発汗、解熱作用があることから、かぜや頭痛、肩こりに有効な生薬として古くから活用されてきました。
葛湯や葛もち、葛きりなどの材料としても知られています。
風邪を引いたときによくおばあちゃんが作ってくれた「葛湯」。ふうふうと言いながら、熱い葛湯を飲んだものです。
昔からある葛湯は、葛粉を体に摂るのに一番簡単で美味しい食べ方の1つです。
葛餅や葛きり、葛まんじゅうなどもありますが、お家で作るのは少し時間がかかります。
ゆるりでは、昔からある甘みの強い葛湯ではなく、甘みをおさえて現在の方達の味覚にあわせ、程よい甘みの本くずゆをいろんな味わいでお作りしております。
普段のお料理に本葛を活用しませんか。
葛のお菓子以外にも「本葛」は、いろんな料理にお使いいただける万能な食材。
体を温めてくれる優秀な葛を、普段のお料理にも使ってみませんか。
水と葛粉を1対1で溶き、グラグラに沸き立ったスープやお出汁に、溶いた葛粉を入れてよくかき混ぜていただくだけで美味しい葛スープができあがります。
葛粉は片栗粉よりも少し高価になりますが、滋養あるとろみは、日ごろの体のメンテナンスにもぴったりです。
ランチに本葛を使ったパスタもおすすめです。
体を温めてくれるたらこを使ったパスタは、生クリームを使わずに有機豆乳を使用します。ソースのとろみつけに本葛を溶いて、なめらかな味わいに。
トッピングは、「のり」や「かいわれ」をのせても美味しいです。
吉野葛と本葛の違いとは?
吉野葛とは
本葛50%と甘藷澱粉(さつまいもの澱粉)50%を混合させたものを「吉野葛(よしのくず)」と呼びます。見た目には、本葛と変わりはありません。
本葛とは
葛粉100%のものが「本葛(ほんくず)」です。
甘藷澱粉などは混ざっていません。吉野葛よりも上質なものになります。